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当サイト立ち上げの想い

「知っていて当たり前」から、「あえて伝える時代」へ。

夜の町なかを曳かれる川船
夜の町なかを曳かれる川船(写真:運営者)

ご覧いただきありがとうございます。
長崎くんち伝習所を運営している、熊谷将希(くまがい まさき)です。
長崎くんちが大好きでたまらない、いわゆる「くんちバカ」です。

当たり前が、当たり前じゃなくなってきた

僕たちが子どもの頃は、長崎くんちの文化を、親や地域の人たちから当たり前のように教わり、自然と身につけてきました。

でも今は、その「当たり前」が当たり前ではなくなってきています。
少子高齢化や人口の流出、地域とのつながりが薄れていくなかで、くんちに携わる人そのものが少なくなっている。
だからこそ、これからは「あえて伝えること」が必要なんだと思います。

御花は、お金のやり取りではない

たとえば「御花」。
踊町の知人や出演者に、お祝いとして贈る御花もあれば、庭先回りで演し物を呈上していただいた御礼として、踊町に届ける御花もあります。
それぞれに意味があり、昔から受け継がれてきた作法があります。

くんちの演し物を一つ完成させるには、膨大な時間と費用、そして多くの人の協力が要ります。
踊町の人たちは、何年も前から準備を重ね、仕事や家庭の時間を削りながら稽古を続けて本番を迎える。
地域の人たちは、御花という形でその挑戦を支える。
そして踊町は、感謝を込めて演し物を披露する。

御花や庭先回りは、地域全体でくんちを支え合う文化です。
そこにあるのは、お金のやり取りではなく、人と人とのつながりと感謝の気持ち。
僕は、ここに長崎くんちの本当の素晴らしさがあると思っています。

知らなければ、誤解されても仕方がない

ただ、その意味を知らない人からすれば、まったく違って見えます。
突然大勢の人がやって来て演し物を披露し、あとから御花を求められる。
文化を知らなければ、戸惑ったり、嫌な思いをしたりする人がいても不思議ではありません。

そしてこれは、受け入れる側だけの問題ではありません。
十分な説明もなく、御花を出すのが当たり前だという態度を取ってしまえば、それは踊町の側の問題です。

「昔からこうだから」「長崎では当たり前だから」。
それだけでは、もう通用しない時代です。
理解を求めるなら、まず知っている側がきちんと説明する。
そして、お互いが感謝と敬意を持って接する。
支え合いの文化が押し付けになってしまっては、本来の意味が失われてしまいます。

知らない人を責めるのではなく、伝える

長崎に住んでいても、くんちに関わったことがない人はたくさんいます。
県外から来た人や、新しく長崎に進出してきた会社の方々なら、なおさらです。
知らないことが悪いのではありません。
だからこそ、あえて伝える必要があります。

御花とは何なのか。
庭先回りにはどんな意味があるのか。
なぜ地域全体で踊町を支えるのか。
個人的には、学校の授業に取り入れてもいいくらい大切なことだと思っています。

「伝習所」に込めた想い

伝統は、守るだけでは残りません。
守るべきものは守る。
ただし、伝え方は時代に合わせて変えていく。
まずは自分にできることから、と立ち上げたのが、くんちの文化や作法を誰にでも分かる形で伝える Web メディア「長崎くんち伝習所」です。

「伝習」とは、教えを受け、伝え習うこと。
幕末の長崎に海軍伝習所があったように、ここからくんちの文化を学び、次の世代へ伝えていく場所にしたい。
そんな想いを込めました。

御花のこと、庭先回りのこと、踊町を支える人たちのこと。
知っている人には当たり前で、知らない人にはなかなか届かなかったことを、一つずつ言葉にしていきます。

伝えることの先に

伝えることの先に、理解がある。
理解の先に、共感がある。
共感してもらえれば、きっと新しく支えてくれる人が生まれる。

「知っていて当たり前」から、「あえて伝える時代」へ。
長崎くんち伝習所から、その一歩を踏み出していきます。

本石灰町青年部 部長 熊谷 将希

熊谷将希(根曳の装束で)

熊谷 将希くまがい まさき

くんちバカ

熊谷 将希(くまがい まさき)

平成9年(1997年) 本古川町・御座船のお囃子(大鉦)で、初めて長崎くんちに出場させていただきました。

平成11年(1999年) 小学5年生のとき、本石灰町のお囃子(パラパラ)で奉納させていただきました。

平成25年(2013年) 本石灰町・御朱印船の根曳として、初めて奉納させていただきました。

令和2年(2020年) 本石灰町・御朱印船で奉納させていただく予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、3年続けての延期となりました。

令和5年(2023年) 10年ぶりの本石灰町・御朱印船で、根曳頭として奉納させていただきました。

『長崎くんち』が好きでたまらない、
いわゆる『くんちバカ』

ひとりでも多くの方に、長崎くんちの魅力をお伝えしてまいります。

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